小金井市いしかわ鍼灸治療院

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ストレッチ整体

ストレッチ整体とは

主に筋肉のストレッチを基本に、関節のストレッチや皮膚のストレッチ・モビリゼーションなどの手技療法を組み合わせて患者さん一人一人に合ったアプローチをするいしかわ鍼灸治療院独自の治療法です。


ストレッチとは

ストレッチ(Stretch)とは「伸ばす、張る」などと言う意味です。
皆さんはストレッチと言うと筋肉を伸ばす行動を思い浮かべると思いますが肩や腰をぐるぐる回したり、前後左右に振る様な動作もストレッチに分類することが出来ます。
筋肉を伸ばし続けて行うこともストレッチになりますし、筋肉を動かすことで伸び縮みを繰り返して筋肉を弛緩させていくこともストレッチになります。
ゆっくり筋肉を伸ばしていくストレッチを「スタティックストレッチ」と言い関節を大きく動かしながら行うストレッチを「ダイナミックストレッチ」や「バリスティックストレッチ」と言ったりします。
また筋肉の生理反射である相反反射という反射を利用して行うストレッチを「PNFストレッチ」と言います。
それ以外でも関節の動く範囲を広げたり、皮膚の動きを良くする操作も当院ではストレッチに分類しております。
以上のことより、ストレッチとは物理的に筋肉を伸ばしたり、様々な生理反射を利用して筋肉、またその周囲の組織を緩めて行く方法のことを言います。


ストレッチ整体の反応

ストレッチ前

ストレッチ前

肩甲骨が固い
背中の姿勢が悪い

ストレッチ後

ストレッチ後

背中が立ち
両手の間隔が近づきました

肩甲骨はがし

ストレッチ方法

肩甲骨はがしです
その他肩甲骨周辺のストレッチも行っております

この患者さんは、パソコンによるデスクワークのお仕事をされていて慢性的な首肩こり・頭痛をお持ちでした。
肩甲骨テストを行うとこの様な肩甲骨の固さを示す結果が出ました。筋緊張が原因でしたので首肩周りを徹底的にストレッチを行ったところ肩甲骨が広がり指と指の距離が近づきました。


ストレッチ整体10の効果(メリット)

①筋肉内血流改善効果

ストレッチでは筋肉を伸ばすことで筋肉内の血管を圧迫することが出来ます。そして筋肉を元の状態に戻した時に血管が緩みます。
これを繰り返すことで血管がマッサージを受けているような状態になり、血流が良くなります。

②筋緊張の緩和

筋肉の運動は末梢神経の運動神経でコントロールされています。運動神経の指令で筋肉は縮むことしかできません。
ですので普通に日常生活を送っているだけですと筋肉は縮み固まる方向に行くのは想像しやすいと思います。
筋肉がずっと固まっていると筋肉は緩み方を忘れてしまいます。すると血流が悪くなり、さらに筋肉が固まっていきます。
縮みっぱなしの筋肉を伸ばすことで筋肉が元の状態、またはそれより伸びた状態になります。
すると筋肉は緩み方を思い出し、血流が良くなり筋肉は継続的にリラックスした状態になります。

③自律神経の調整

自律神経とは交感神経、副交感神経で構成される意思とは関係せずに身体を調整している神経のことです。
交感神経は身体を戦闘モードに切り替える神経で、副交感神経は身体をお休みモードにする神経です。
現代はストレス社会ですので多くの方が交感神経>副交感神経になる時間が長いです。
結果身体が休まらず多くの不定愁訴を引き起こします。ストレッチはゆっくり落ち着いた状態で行うと副交感神経を優位に働かせることが出来ます。
副交感神経が優位になると末梢血管が広がり血流が良くなります。その結果血圧が下がります。
内臓の血流も良くなりますので筋肉だけでなく全身を身体の内側からリラックスさせることが出来ます。

④筋トレ効果

一般的な筋力トレーニングは筋肉に負荷をかけて筋組織を破壊して回復させることでパワーUPしていきます。
ストレッチによる筋トレ効果は筋肉を伸ばして筋組織を破壊し回復させパワーUPに繋げていきます。

⑤柔軟性向上

ストレッチをすると一時的に柔軟性が上がります。腰や太もも裏の筋肉をストレッチするとストレッチ前後で優位に立位体前屈の距離が伸びます。
しかしある研究によるとその効果は約90秒間しか続きません。柔軟性を維持するためには定期的に伸ばして行くしかありません。
繰り返し伸ばして行くと筋組織が変化を起こし柔軟性が筋肉に定着していきます。
更に筋紡錘という組織が伸ばされ慣れて行き、今までより痛みを感じにくくなります。それにより長期的な柔軟性を確保出来ます

⑥歩行能力改善

ご高齢の方の場合様々な理由で歩きにくくなります。歩行困難の理由として股関節と足関節周りの柔軟性の欠如が挙げられます。
特に股関節の屈曲伸展可動域と足関節背屈可動域が優位に減少するという研究もあります。
その関節をストレッチで緩めて行くと歩行安定性が増していきます。

⑦姿勢調整

デスクワークによる肩こり(VDT症候群)を例に挙げますが、肩こりをお持ちの方の大半が猫背です。
猫背になると頭が前に出ますので首の筋肉に過剰な負担が掛かります。更に肩甲骨が身体の前方に滑ってきますので背中の筋肉も張ってきます。
猫背になる原因としては{背骨(胸椎)の後弯変形}{上半身前面の筋肉の緊張}{脊柱起立筋の筋力低下}が挙げられます。
対応策としては背骨のマニピュレーション、主に大胸筋のストレッチ背筋群のトレーニングなどを行い身体を正常な姿勢に導くことが出来ます。

⑧けが(スポーツ障害)予防

昔からケガ予防にストレッチは有効であると言うのが定説でしたが最近の研究では明らかな効果は認められないという論文が多いです。
しかしながら毎朝立位体前屈などで朝の身体の硬さを計測し続けると「肉離れが起きた日の朝の計測値が悪い」などの研究もあります。
私がクライアントを診ている限りではストレッチを積極的に行う人の方がケガが少ない印象を受けます。
精神的な影響も大きく、スポーツシーンでは選手の集中力にも影響します。

⑨新陳代謝亢進(ダイエット効果)

ストレッチを行うと最大酸素摂取量が増えるというデータがあります。
簡単に言うとストレッチをするだけでエクササイズ効果があるということです。
負荷は軽いですが有酸素運動であるウォーキングを行っている時と同じ様な状態になるということです。
ですので寝たきりの方の運動法ということで注目を浴びております。
血流が良くなるということですので冷え症でお悩みの方やダイエット効果を上げたい方にもおススメです。

⑩ウォームアップ効果

ダイナミックストレッチやバリスティックストレッチなどの動的ストレッチを運動前に適切に行うと競技の特性に合わせて筋肉の準備が出来ます。
例を挙げると、サッカー選手が行う試合前のいわゆるブラジル体操がそれにあたります。


ストレッチ整体4つのデメリット

①一時的な筋出力の低下

これから自分の持ってる最大限の力を発揮しようとする時に軽いストレッチを行う方が多いと思います。
しかしこれもやり方を間違えるとパフォーマンスを低下させると言うデータが出ております。
特定の筋肉に静的な(スタティックストレッチ)を30秒以上続けるとその筋肉のパワーが弱くなります。皆さんご注意を。

②筋損傷

ストレッチは筋組織を伸ばすことで破壊し、筋組成が変化することで柔軟性が出ます。
筋組織を破壊する訳ですから、伸ばし過ぎれば肉離れの様な状態になることもあります。
特にバリスティックストレッチなどの動的ストレッチでリスクが上がりますので気を付けながら行いましょう。

③ボディーバランスの変化

左右対称の人間は99.9%いません。色々な要素でバランスの悪さが作られていきます。筋肉の硬さが原因の場合はストレッチで改善可能です。
しかし間違った姿勢評価をして固まっている筋肉を緩めず、緩んでいる筋肉に更にストレッチをかけてしまった場合バランスの悪さを助長します。
自己判断で身体の半分だけ ストレッチをしたりするのは危険ですよ!!

④スイングリズム・テンポの変化

ゴルフや野球、テニスなどで可動域を広げた場合、肩が今まで以上に後ろに入ってしまいヘッドの出が遅くなることがあります。
もちろん可動域が広がることはメリットの方が大きいですが、スイングテンポやリズム、タイミングなどは御自身による微妙なアジャストが必要になりますのでご了承ください。